心のスペースをつくる中で聞こえる声 〜The Power of Pause〜

2月 22, 2022 | Diary, ウェルネスライフ

予想だにしなかった1月の乳がん告知
そんなシチュエーションで、ラッキーだったことと言えば
検査だなんだと立て込む時期に、近場のステイケーションに出かけていたこと。

仕事を少し休み
非日常の空気が流れる中、ビーチでのんびり
頭の中は空っぽ、心の中にもたくさんのスペースができました。

 

いい意味で、現実に起こってるとから少し距離をとり
静かな時間をとれたことは、今となってみて本当によかった。

特に、この近場のステイケーションを誰よりも楽しみにしていた娘に
「早く泳ぎに行こう!」と手を引かれ
目の前にある「今ここ」を思いっきり楽しむ様子にずいぶん助けられました。

 

不安や、検査の薬・放射線なんかも、
海がクレンズしてくれるんじゃないかとさえ思え、
「この自然の一部だ」と思えたら、
「これからやってくる様々なことも大丈夫」
という絶対的な安心感に包まれていた時間でした。

 

 

さて、前回のGPから告げられた乳がんの疑いの続きです。

悪性腫瘍の疑いがあるとGPに紹介状を書いてもらったのが1月4日
専門医の年始診療受付は1月10日再開。

まだしばらく待つことになりそうだから
予定通り、ビーチへステイケーションに行こう

娘も心待ちにしているし
何より、夫も私もこれからやってくる「何か」に対峙する前に
心のスペースを開けて、一旦深呼吸、フラットになっておきたいと思っていました。

 

 

けれど、GPが先方へFaxしておいてくれた紹介状に「Urgent(緊急)」と記しておいてくれたので
間髪入れず、専門医から連絡が入りました。
先生もお休み中なのに。。。

 

外科医らしい手際の良さで
細胞を調べる「生体検査」
内臓や骨転移を調べる「CT・PET検査」
コンサルテーション
そして手術の予約を告げられ

必ず「生体検査」には忘れず行くこと。
それ以降の検査は生体の結果をみてから決めること。
手術もあくまで予約であって、キャンセルできること。
心配しなくていいから、コンサルテーションで会いましょう。と

 

この連絡から、手術の予約日までたった1週間の猛スピードだったけど
不思議と急かされてる感もなく
必要だったら準備は万端に整えてくれている安心感。

 

検査からホリデーのステイ先に戻って
そのまま海に泳ぎに行ったり、ただただ静かにサンセットを眺めたり
そんな毎日を過ごす中で、ふと浮かんできたのは

「もし必要であれば化学療法も受けてみよう」

検査の当日朝、海でぷかぷか浮いてた時だったんですよね。

 

「私が仮にガンになったら、こうするな」と想像していたのとは
全く違うものだったので、自分でもびっくりしました。

むしろ、化学療法の方が危険だと思ってた節もあるので。
死を目の前にした恐怖からそう思ったのではなく
自然に身を任せリラックスしていた状態で聞こえた自分の声は
私の魂が決めてきた道なんだとさえ思っています。
(ちょっと大袈裟だけど、笑)

 

実は、この後(術後〜先日まで)治療方針については悩みに悩みましたが
最終的には、この時の自分の直感を信じて納得して決めることができました。

 

泳ぎつかれて、検査の機械の中で爆睡してしまったり
悲壮感があるんだか、無いんだか分からない状態で
次々起こる現実に比べ、心のスペースが意外なほど静かに保たれていたのは
心身ともに自然をたっぷり感じながら、プロセスを進められたから。

溢れんばかりの情報や雑音の中で
自分の内側の声を聞くって、なかなかできませんよね。

頭の中が一杯でパニックになりそうな大変な時や
大切な決断をしたい時こそ
一旦ブレイクを取って、自然に身を委ねたりしながら自分の中にスペースを作るって大切。

 

 

私が作ったプログラムも
一度心のスペースを作って、自然とつながることをテーマとしていました。

情報を止めて、生産性のないことをやってみる中で
人って思いもよらない本音に気づいたり
どこからか湧き上がってくる声に気付けたりします。

実際そこに身を置いて初めて気づく声は
「私だったらこうするな」という場外から想像していたものは
全く違うものだったりして、それが人生の新しい扉を開ける鍵になるんじゃないか、と思っています。

 

化学療法を受けるって、当たり前じゃない?
そんな大袈裟な、と思うかもしれませんが

私にとっては選択肢になかった決断だったので
私自身も、周り友人達も意外だったようです。

 

自然療法・エネルギーワークの真逆にあると捉えられがちな現代西洋医学。
ホリスティック医療とは、現代医学を否定することじゃなく
それも含めて、ライフスタイルや考え癖、心や魂のこともケアしていくことじゃないかって。

これからの経験も、とても意味のあるものになりそうです。

 

 

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がんは術後からが、治療本番。ということさえ知らなかったので、
どなたかのお役に立てば。。。
私の場合ですが、今までのプロセスをまとめておきますね。

右胸のしこりに気づいてGP(一般医)を受診

超音波・マンモグラフィー検査

乳腺外科医の診察

細胞・組織の生体検査(悪性確定)

CT・PET検査(内臓・骨転移の有無)

手術

病理検査(がんの悪性度が確定)

腫瘍内科医の診察

治療方針を決める

腫瘍循環器(心臓専門医)の診察

心臓機能の検査

化学療法スタート(今ココ)

お腹いっぱいの2ヶ月🤣

今のところ、一番辛かったのは「治療方針を決める猶予の1週間」

後日談として、
最終的には直感を信じて進むことにしたけれど
いろんな選択肢を提示され、一時は考える沼にハマってしまって。。。
メンタル崩壊しかけました🤣
猪突猛進の牡羊座は、一番やったらあかんパターン。

でも「こっちと決めたら」脇目も触れず進めるのが牡羊座の強さ。
そして、根拠のない直感が12サインの誰よりも冴えっ冴えなのも。

さて、2日後に始まる抗がん剤治療の前に
「決断のプロセスと、治療の舵取りは自分」ってことについて書けるかな。


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