全25回の放射線治療を終えました。
かなりの解放感!
最終週までは副作用らしい症状も感じていませんでしたが、
蓄積されて時間差で現れてくるようで
日焼けした時のような肌の黒ずみ、薄皮が剥けたり
倦怠感が出ています。
私の場合は、右胸〜脇〜鎖骨の辺りに照射していたので
喉の痛みや、食道の辺りに焼けるような乾きを感じたりもありますが
2週間後をピークに、徐々に良くなっていくとのこと。
ヨシヨシ!
放射線治療は副作用対策として、保湿クリームを1日2回塗っておくことを進められました。
油焼けしないように、オイル系のボディクリームはNG。
私が普段使っているのは
オーガニックの良質なオイルが使われているボディクリームだったので
念の為、照射する部分には違うものを塗布していました。
QVクリームのような薬局で一般的に売られてるもので十分だと言うことでしたが
もし高くても良いなら。と放射線治療用のジェルを教えてもらい使っています。
オーストラリアはオンラインでのみ入手できます。
Strata XRT
50gで134ドルとお高いですが、一本で十分足りました。
これのおかげか、地黒で日焼けに強いのが功を奏したのか
他の人に比べると、肌の状態は比較的良いみたいです。
放射線治療自体は10〜15分程度で、待ち時間を入れても30分。
ただ、『毎日決まった時間帯に出かける。』なんて
長い間そんな生活を送っていなかったので
地味に、そこがチャレンジだなと思っていました。笑
毎日送り迎えしてくれた夫に感謝です。
今は二人でお祝いに出かけたい気分!
ずっと鎖国政策をとっていた私の暮らす西オーストラリア州も
3月に州境をオープンにしてからは、すごい勢いでコロナ感染が広がっています。
前準備の規制もあって、1月にがん告知を受けた時から、診察や手術、救急で運ばれた時も
夫は病院内に付き添うことができず
治療法を英語で説明受けたり命に関わる決断をしていく時に
ひとりで冷静に聞き漏らさないようにと
精神的にも一杯一杯だった気がします。
そこに居て一緒に聞いてくれるだけで
どれだけの心のサポートになってくれているか
を実感する日々でした。
コロナ感染については
『治療中は免疫も下がるので気をつけてくださいね。』
と言われていたので
細心の注意を払っていたものの
放射線治療が残り7回というところで、敢えなく感染。涙
治療はお休みだろうと予想していましたが、
中断しない方がいいということで、
特別に残りの7日間は『時間外治療』をしてくれることに。
建物の裏口近くに車を停めて待機していると
防御服を着たスタッフが迎えにきてくれるのですが
私はさながら、連れ去られる宇宙人のような気分。笑
私が通っているのは、Icon Cancer Centreというプライベートの医療施設です。
小さなチームなので、ローテーションがほぼなくいつも同じ顔ぶれ
とてもフレンドリーな雰囲気です。
「気にしなくて大丈夫だよ」
「調子はどうだい?」
「咳があったのに上手にブレスワークでてたよ」
心からケアしてくれてる感じが
ボディランゲージや声のトーンで分かるんですよね。
最終日は
「さぁ、最後の本人確認だ。誕生日を言って。」
と声をかけられた時は、ジーンと込み上げてくるものがありました。
がん治療を受ける人たちは
多少なりとも命というものに向き合っていて
そんな中で感情の波が揺れることもあるだろうし
ちょっとした声かけに救われることや
治療の効果に影響もあるでしょう。
命の現場ではヒューマンスキル、
コミュニケーションスキルって大切ですよね。
防御服体制3日目に気づいたのですが、
治療室からは、普段はそこにある全ての備品は運び出されていて
たった一人のために余分な仕事を沢山増やしてしまってるんだろうなと
ありがたいやら、申し訳ないやら。でしたが
無事25回の治療を終えることができました。
やった治療に自信を持って
セルフケアを続けていく。
治療中はゆっくり庭仕事を楽しむ余裕もなかったのですが
また庭に出て土に触れて風を感じたり
星空を見上げたりして、日常を取り戻していきたいです。