『時間ができたら』とやりたいことを置いておけるほど、人生は長くない/Cancer Note

3月 21, 2022 | Cancer Note, Diary, ウェルネスライフ

春分の今日、占星術の世界では一年の始まりの日。
12サインのトップバッター牡羊座に太陽が入る瞬間です。

これから太陽はぐるっと1年かけて12サインを周っていくので
人間の成長で言うと赤ちゃんが産まれた瞬間のように、「全ての可能性がそこにある」そんな自然の命の芽吹きを感じるタイミングです。

 

春分の前日、私は
しばらく放置していたラベンダーの剪定をしました。

初夏に綺麗な紫の花を咲かせた株も
枯れた花がついたまま、伸び放題。

 

季節の変わり目に、一旦刈り込むと刺激になり
生命力がブーストされ、より生き生きと育ってくれます。

私にとってのガンも
きっとこの刈り込みみたいなもんだろうな
と、昨日ふと考えていました。

より生命力を輝かせるための刺激です。

 

さて、そんな新たな息吹を感じる春分に
「人生は長くない」なんてタイトルどうなんだー!って感じですよね。
でも、このタイミングだからこそシェアしたいなと思っています。

 

私がこんなトピックを書くと重く感じるかもしれませんが
どうか、フラットな気持ちで読み進めてください。

有限の時間を実感することで
人生の輝きを共有できたら嬉しいです。

 

スッキリ!もう少し刈り込んでも良かったかな?

刈り込みしていたら、苺がみつかった。嬉しいサプライズ♡

 

 

時に人は、人生の時間は無限にあるかのような錯覚をしてしまいます。

死は全ての人に平等にやってくるもので、私達の誰もが人生の終わりを迎える。

頭では分かっているけれど、実感として持っているか?はまた別だなと
今回のヘルスジャーニーを通して痛感しています。

 

「今日、明日人生が終わっても悔いはない」
と毎日を謳歌している人達は、本当に素晴らしいと思うし、
何を隠そう、私もそういう心持ちで毎日を過ごしていたつもりだった。

 

なのに
乳がんの告知を受けた時、うろたえたのです。

転移がありステージ3です。
半年もかからないで、ここまでになった進行度の早い癌です。
再発率も極めて高い。

そんな風に聞いて
余命宣告された訳でもないのに
一気に「死」というものがリアリティを持って目の前にやってきました。

 

正直言うと、すごく怖かった。

 

早く宇宙に帰りたい。。。健康な時はそんなことさえ思っていた時期もあったのに
死を前にして強烈に「生きる」ことを切望したんです。

人生の終わりは「いつか」から
5年後なのか?10年後なのか?
そんな具体的な数字が頭をよぎりました。

 

そうすると何が起こるか?

 

人生の優先順位が変わってくるんです。

めちゃめちゃ自分ファーストになるし
つまらないこだわりや
ちっぽけなプライドも微塵粉のように吹き飛んでいき

「時間ができたらやりたいこと」は
大切に置いておくことなんて、出来なくなりました。

 

今までも
好きな仕事をやってきて
好きな人達と会って
いつも正直に在ったつもりだけど
その純度が桁違いにアップしています。

 

もちろん日々の生活で
やらなければいけないことが0%になる訳ではありません。

例えばショッピングや片付けや
書類整理や諸々の雑用とか。。。

 

でも
「時間ができたら」やってみたいことを
「いつか」に置いておけるほど
「とりあえず、今はこれで妥協して」と時間を過ごせるほど
私たちの人生は永遠には続きません。

 

これは、誰にも言えること。
限りある人生だと分かっているから
本当にやりたいことを遠慮している暇なんてない。

 

刹那的に生きるとか、生き急ぐとかとは、また違って
自分の人生が残り少ないと想像した時
「これだけはやっておきたい」と頭に浮かんだことこそ
魂が望むことなんだろうなと、日々感じています。

 

休みを取りたいなら、今すぐ休めるための準備に取り掛かればいいし
仕事が落ち着いたら、家族との時間を増やそうと思うなら
今すぐその時間をつくろう。

庭の手入れをして時間を過ごしてみたいなら
その時間を30分でもつくってみればいい。

ちょっとギクシャクしていた大好きな人に
愛していると伝えるのも今すぐできること。

 

大それた偉業を成し遂げることも素晴らしいけれど
もっとわがままに心の声を聞き取る純度を上げて
小さなアクションを起こしてみることで
大切な時間を愛と喜びで満たしていくことができる。

 

これに気づけたことが
ガンになって良かったことで
春分の今日、あなたにシェアしたいなと思ったこと。

 

不謹慎かもしれないけど
ガンになってから、ゲラゲラ笑うことも増えたし
いっぱいシェアしたいネタができています。

 

私達は誰しも、限りある時間を生きている。
『時間ができたら』と、置いておけるほど人生は長くない。
だからこそ、本当にやりたいことを遠慮なくやろう。

この一年
私たちの命が益々輝きますように♡

Love, Kayo

 


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